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【Windowsが立ち上がらないときの対処法】黒画面/ロゴ止まり/無反応の原因と復旧ステップ【2025年版】


😱 電源を入れてもWindowsが立ち上がらない…

このようなWindowsの起動トラブルに遭遇したときは、焦らず段階的に確認すれば復旧できる可能性が高いです。
この記事では、現場で使えるチェックリスト形式で原因と解決策を紹介します。


✅ ステップ①:完全シャットダウンを試す

Windowsが誤作動していたり、スタンバイ復帰に失敗しているケースでは、完全シャットダウンだけで復旧することがあります。

▶ 操作手順:

💡 メモリの抜き差しや、USBを全て外すことでも復旧する例があります


✅ ステップ②:外部機器をすべて取り外す

USBメモリや外付けHDD、SDカードが刺さっていると、誤ってそちらから起動しようとして止まることがあります。


✅ ステップ③:セーフモードでの起動を試す

ロゴ表示までは行くが、そこから先に進まないときは、セーフモード起動で原因を切り分けます。

▶ やり方:

  1. 起動直後に電源を3回連続で強制OFF(4回目で修復メニューへ)
  2. 「詳細オプション」→「トラブルシューティング」→「スタートアップ設定」
  3. 「セーフモード(またはネットワーク付き)」を選んで起動

✅ ステップ④:スタートアップ修復を実行

Windowsが異常を検知した場合、自動修復機能が起動することがあります。


✅ ステップ⑤:bootrecでブート構成を修復する

OSのブート情報(BCD)が破損していると、ロゴ画面から先に進まない/再起動ループになります。

▶ コマンド操作:

  1. 回復オプション →「コマンドプロンプト」
  2. 以下を1行ずつ実行:
bootrec /fixmbr  
bootrec /fixboot
bootrec /scanos
bootrec /rebuildbcd

💡 修復できたと表示されれば再起動して動作確認


✅ ステップ⑥:USB回復ドライブで起動

別のPCで作成したUSB回復メディアや、インストール用USBがあれば、そこから修復ツールを立ち上げることが可能です。


✅ ステップ⑦:Fast Boot(高速起動)をBIOSで無効にする

メーカーやWindowsのロゴで止まってしまう場合、BIOS/UEFIの“Fast Boot”機能が悪さをしている可能性もあります。

▶ Fast Bootとは:

▶ 無効化手順:

  1. 起動直後に【F2】または【Delete】キーでBIOSに入る
  2. 「Boot」や「Advanced」タブから「Fast Boot」を「Disabled」に変更
  3. 設定を保存して再起動

⚠️ 特に古いモニターやHDD、相性の悪いSSDを使っている場合に効果的です


✅ 最終手段:ストレージの物理故障も想定

この場合、HDD/SSDの物理障害の可能性があります。
別PCで接続してデータを救出するか、専門業者への依頼も検討を。


🔧 まとめ:起動しないときの7ステップ早見表

ステップ内容
① 完全シャットダウンShift+再起動/バッテリー抜きで静電気放電
② 外部機器の排除USB・SD・HDMI・外部モニターを全部抜く
③ セーフモード起動自動修復 → スタートアップ設定から選択
④ スタートアップ修復回復オプションから自動修復
⑤ bootrec修復BCD構成の再構築
⑥ USB回復メディア起動別PCで作成して修復に使う
⑦ Fast Boot 無効化BIOSから起動トラブルを解決
🚨 ストレージ物理障害BIOSで認識されない/異音がする場合は要注意

📌 Windowsが起動しないときは、順を追って冷静に対処すれば、多くのケースで自力復旧が可能です。
記事後半で紹介したFast Bootやbootrec修復は、「ロゴ止まり系トラブル」には特に効果的です。

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