社内SEのトラブル対応

USBストレージが「このデバイスは現在使用中です」で取り外せない時の対処法(頻発時の決定版)

外付けSSD/HDDやUSBメモリを「安全な取り外し」で外そうとすると、
「このデバイスは現在使用中です。デバイスを使用しているプログラムまたはウィンドウを閉じてから、再試行してください。」
と表示されて外せないことがあります。

本記事では、データ損失を防ぎつつ確実に取り外す手順を、原因別に「安全な順」で解説します。


原因のよくあるパターン


まず試す“基本の手順”

  1. エクスプローラーの該当ウィンドウを閉じる(プレビュー/詳細ウィンドウも閉じる)
  2. 開きっぱなしのファイル/アプリを終了(Word/Excel/写真/動画/圧縮ソフトなど)
  3. OneDrive/Dropbox等の同期を一時停止 → 再度「安全な取り外し」を実行
  4. ウイルス対策のリアルタイム保護を一時停止(会社PCはルールに従う)
  5. 数十秒待ってから再試行(書き込みキャッシュのフラッシュ待ち)

それでもダメなときの“確実ワザ”

1) エクスプローラーを再起動

  1. Ctrl+Shift+Esc → タスク マネージャー
  2. 「プロセス」→ エクスプローラー を選択 → 再起動
  3. トレイの「ハードウェアを安全に取り外してメディアを取り出す」から再試行

2) どのアプリが掴んでいるか特定(リソース モニター)

  1. Win+R → resmon → 「CPU」タブ
  2. 「関連付けられたハンドルの検索」にドライブレター(例:E:\)を入力
  3. 表示されたプロセスを右クリック → プロセスの終了(自己責任/保存済みを確認)

上級者は Sysinternals の「Process Explorer」で Find > Find Handle or DLL… にドライブレターを入れて掴み元を特定するのが早いです。

3) インデックス/サムネイルを抑制

4) 電源管理を見直す(USBセレクティブサスペンド)

  1. コントロール パネル → 電源オプション → プラン設定の変更 → 詳細な電源設定の変更
  2. 「USB 設定」→ 「USB セレクティブ サスペンドの設定」を無効にして様子見

5) UASPで掴みがちな場合の回避(機種により有効)


“頻発”を止めるための恒久策


最終手段(どうしても外れない)

下記は自己責任。進行中の書き込みがないことを必ず確認してから。

  1. サインアウト → サインイン後すぐに取り外しを試す(常駐が掴む前に外す)
  2. 再起動後、ログイン直後に取り外す
  3. コマンドでボリュームをオフラインにする(上級者向け) diskpart list volume select volume <番号> offline volume exit その後、物理的に取り外し → 次回接続時に diskmgmt.msc でオンラインに戻す

データ保護のための注意点


一言まとめ

このエラーの大半は、裏で何かがドライブを掴んでいることが原因です。
「ウィンドウを閉じる → 同期/AVを一時停止 → エクスプローラー再起動 → 掴み元の特定」の順で進めれば、ほぼ確実に解消できます。

突然 この症状がよく出てきますよね  一度フォーマットかけたり買い替えるきっかけかもしれませんね

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