社内SEのトラブル対応

【社内SE実践版】Windows 11 25H2でWi-Fiが不安定になる問題と対処法(Intel AX系で切断頻発)

はじめに

Windows 11 version 25H2(2025 Update)へアップグレード後、特に Intel 製 Wi-Fi チップ搭載PCで 「接続が不安定になる」「ランダム切断する」という報告が増えています。 Microsoft の公式「既知の問題」には明記されていないものの、コミュニティ・技術フォーラムでは多数報告されており、 実際に Intel 側も 25H2 対応ドライバーを正式に公開しています。

この記事では、25H2アップデート後に発生するWi-Fi不安定問題の症状・原因・対策を、 社内SEの現場視点でまとめます。


✅ 主な症状

特に Intel AX201 / AX211 / AX411 搭載PCで報告が多く見られます。


🛠 原因(発生しやすい順)

① Wi-Fiドライバーの互換性問題

Intelは25H2を正式にサポートするドライバー「23.170.0」を公開済み。 旧ドライバーやOEM版が残ったままだと不安定化します。

② Modern Standby(省電力)による切断

スリープ復帰でアダプターが応答しなくなる問題が発生。

③ OSアップデートに伴うネットワーク構成破損

25H2アップデートでWinsock・IP構成が壊れ、Wi-Fiアダプターが認識不能になるケース。

④ VPNやセキュリティソフトのNDISフィルター干渉

ProtonVPN・古いESETなどで切断・速度低下が発生。

⑤ ルーターのバンドステアリング/チャネル干渉

メッシュWi-Fi環境で頻発。5GHz固定で改善することが多いです。


✅ 即効性のある対策(優先度順)

① Intel Wi-Fiドライバーの更新 or ロールバック

デバイスマネージャー → ネットワークアダプター
→ Wi-Fiアダプター → プロパティ → ドライバー
→ 「ドライバーを元に戻す」

② 電源管理の見直し(Modern Standby対策)

デバイスマネージャー → Wi-Fiアダプター
→ 電源の管理 → 
「電力節約のためにオフにできる」のチェックを外す

③ アダプター詳細設定を変更(安定化)


④ ネットワーク構成リセット(OS破損修復)

以下のコマンドでネットワーク構成を再構築:

netsh winsock reset
netsh int ip reset
ipconfig /flushdns

必要に応じて「ネットワークリセット」も実施:

設定 → ネットワークとインターネット → 状態 → ネットワークのリセット

⑤ VPN・セキュリティソフトの一時停止/削除


⑥ ルーター側の設定調整


⑦ 最終手段:OSを24H2へロールバック

業務PCで安定性が求められる場合、25H2の不具合が解消されるまでロールバックも有効です。 コミュニティでも実際に改善したとの報告あり。


⚠ 注意点(社内SE向け)


まとめ

Windows 11 25H2 で発生している Wi-Fi 不安定問題は、主に Intel 製無線チップと 古い/未対応のドライバーが原因です。 特に AX201・AX211ユーザーの報告が多く、25H2適用直後に発生しがちなトラブルと言えます。

最も効果が高いのは、①ドライバー更新/ロールバック → ②電源管理解除 → ③ネットワーク構成リセット の3つ。 多くのケースではこの手順で改善します。

業務PCでは、25H2の適用は安定性が確認できるまで慎重に進めることをおすすめします。

バージョンって最新にあげたくなりますよね

ただ最新には不安定がつきものだと思います 慎重な判断をしてください

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