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Windows 11 25H2でフォルダー検索が遅い!固まる!最新原因と対処法まとめ【2025年版】

はじめに

Windows 11(特に 24H2 → 25H2 アップデート後)で、フォルダー検索が遅すぎる・固まるという報告が急増しています。

最近は以下のような症状が多く見られます:

この記事では 2025年最新の報告をもとに原因と対策を完全まとめ ます。


📌 最近報告されている主な現象

① フォルダー検索が極端に遅い

KB5068861適用後、SMB検索の仕様が変更され、 サーバー側のインデックスが利用されず、クライアントが全ファイルをクロールする挙動に変化しています。

→ SMB検索の遅延は“仕様変更による悪化”が原因。
(引用: windowslatest.com)

② エクスプローラー全体が重い / 固まる

これは Auto-Discovery機能 がファイルのメディア属性を自動判別する際に負荷がかかるためです。

(引用: itstechbased.com)

③ スタートメニュー検索や検索バーが無反応になる

検索インデックスの再構築や Windows Search サービスの不具合が原因です。

(引用: learn.microsoft.com)


💡 主な原因まとめ

① 検索インデックスの再構築遅延

アップデート後に Indexer(検索インデックス)が再生成されることでディスク・CPU負荷が増大し、 検索が遅くなります。

(引用: daily-livi…for-you.com)

② Auto-Discovery機能の負荷

画像・動画・ドキュメントの種類を自動判定する機能がフォルダー処理を妨げます。

③ SMB(ネットワーク検索)の仕様変更

KB5068861 の適用後、SMB 毎の検索がサーバーインデックス非使用 → クライアント側完全クロール方式に変更。

大量ファイルの共有フォルダーでは致命的な遅さになります。

④ OneDrive同期の干渉

OneDriveのクラウドファイル同期がバックグラウンドで動いていると、検索が極端に遅くなることがあります。

⑤ 古いシェル拡張の競合

右クリックメニューを追加するアプリ(7-Zip、Dropbox、ESET等)が検索動作と衝突することがあります。


🛠 改善策(効果が高い順)

① Windows Update を適用(最優先)

Microsoftは25H2の検索遅延問題を認識しており、KB5070773 に一部修正が含まれています。

② 検索インデックスの再構築

設定 →
プライバシーとセキュリティ →
Windows検索 →
詳細設定 →
「インデックスの再構築」

③ Auto-Discovery機能の無効化(最も効果的)

PowerShell(管理者)で以下を実行:

Set-ItemProperty -Path `
"HKCU:\Software\Classes\Local Settings\Software\Microsoft\Windows\Shell\Bags\AllFolders\Shell" `
-Name "FolderType" -Value "NotSpecified" -Type String

実行後 → エクスプローラーを再起動。

(引用: itstechbased.com)

④ OneDrive同期を一時停止(切り分け)

OneDrive → 歯車 → 同期を一時停止

軽くなる場合 → 原因はOneDrive。

⑤ シェル拡張の無効化(ShellExView)

非Microsoftのシェル拡張を停止すると改善するケースが多いです。

⑥ フォルダー履歴の削除

エクスプローラー →
表示 →
オプション →
「履歴の消去」

⑦ SFC/DISMでシステム修復

sfc /scannow
DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth

📌 ネットワーク検索(NAS/SMB)が遅い場合の追加対処

25H2以降は Windows の SMB検索は構造上遅くなる傾向があります。


まとめ

Windows 11 25H2 のフォルダー検索が遅い原因は以下の5点です:

特に効果が高い対策は以下の4つ:

25H2環境では検索が重くなる傾向があるため、業務PCでは注意しながら運用することをおすすめします。

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