社内SEのトラブル対応

Teams / OneDrive / Outlook が急におかしくなった時の共通対処【完全版・2025年】

はじめに

ある日突然、Teams・OneDrive・Outlook がまとめておかしくなることがあります。
・サインインできない
・起動してもすぐ落ちる
・同期が止まる
・認証画面がループする

これらはアプリ個別の不具合ではなく、Microsoftアカウント認証まわりの共通トラブルであるケースがほとんどです。
本記事では、Windows 11(特に25H2)で多発している事例をもとに、一気に直すための共通対処手順をまとめます。


① よくある症状(1つでも当てはまれば対象)

これらが同時期に発生しているなら、原因はほぼ共通です。


② 原因の正体:Microsoft認証(AAD / MSAL)の破損

Teams / OneDrive / Outlook はすべて、共通の認証基盤(MSAL / Entra ID)を使っています。
そのため、以下のようなきっかけで認証キャッシュが壊れると、全アプリが連鎖的におかしくなります。

よくあるトリガー


③ まずやるべき「共通初期化」手順(最重要)

① Microsoftアプリをすべて終了

Teams / Outlook / OneDrive を完全に終了させます。
タスクマネージャーで残っていないか必ず確認してください。


② 資格情報マネージャーを整理

認証ループの最大原因がここです。

コントロールパネル → 資格情報マネージャー → Windows資格情報

削除対象(重要)

※ 削除してもデータが消えることはありません


③ 職場・学校アカウントを一度切断

設定 → アカウント → 職場または学校にアクセス

これで認証状態を一度リセットします。


④ アプリ別キャッシュ削除(ここが効く)

■ Teams(新旧どちらも)

以下のフォルダを削除します。

%AppData%\Microsoft\Teams
%LocalAppData%\Packages\MSTeams_*

削除後、PCを再起動。


■ OneDrive

OneDrive を一度リセットします。

%localappdata%\Microsoft\OneDrive\OneDrive.exe /reset

数分後に自動で再起動しない場合は、手動で起動してください。


■ Outlook

Outlook はプロファイル破損が原因のことも多いです。

切り分け方法

新プロファイルで正常なら、旧プロファイルが原因です。


⑤ 再サインインの正しい順番(重要)

再ログインの順番を間違えると、また壊れます。

推奨手順

  1. Windowsにサインイン
  2. 設定 → 職場または学校アカウント → 再接続
  3. OneDrive にサインイン
  4. Outlook にサインイン
  5. 最後に Teams

Teamsを一番最後にするのがポイントです。


⑥ それでも直らない場合の追加対処

① VPN・セキュリティソフトを一時停止

VPNが認証通信をブロックしているケースがあります。

② DNSをGoogleに変更

8.8.8.8
8.8.4.4

DNS解決の遅延が認証失敗を引き起こすことがあります。

③ Windowsの時刻同期を確認

時刻ズレはMFA認証失敗の原因になります。

設定 → 時刻と言語 → 日付と時刻 → 自動設定 ON


⑦ 職場PCで注意すべきポイント


まとめ

Teams / OneDrive / Outlook が同時におかしくなった場合、
個別に直そうとすると泥沼になります。

重要なのは、認証・資格情報・キャッシュを一度まとめてリセットすることです。
この記事の手順を上から順に実行すれば、ほとんどの環境で復旧します。

モバイルバージョンを終了