社内SEのトラブル対応

Windows 11で「資格情報が正しくありません」と出たときの【具体的対処手順・完全版】

はじめに

「資格情報が正しくありません」と表示された場合、
原因を考える前に、まず“決まった手順で初期化”するのが最短です。
この記事では、NAS・共有フォルダ・Teams・Outlook すべてに共通して効く
具体的な対処手順だけを順番にまとめています。


STEP1:Microsoft系アプリをすべて終了する

まず認証を使っているアプリを完全終了します。

タスクマネージャーを開き、残っていたら強制終了してください。


STEP2:資格情報マネージャーをリセットする(最重要)

ここをやらない限り、ほぼ直りません。

操作手順
コントロールパネル → 資格情報マネージャー → Windows資格情報

削除するもの(見つけたら全部)

削除してもデータは消えません。
認証情報のキャッシュを消すだけです。


STEP3:職場・学校アカウントを一度切断する

Teams / Outlook が絡む場合は必須です。

操作手順
設定 → アカウント → 職場または学校にアクセス

※ PCからログアウトされることはありません。


STEP4:PCを再起動する

ここで必ず再起動してください。
再起動しないと古い認証がメモリに残ります。


STEP5:NAS/共有フォルダに正しい形式で再接続

① IPアドレス直打ちで接続

\\192.168.1.10

② ユーザー名の正しい書き方

NASNAME\user

ここで表示される認証画面に、新しいパスワードを入力します。


STEP6:Teams / OneDrive / Outlook を正しい順番で再ログイン

推奨ログイン順(重要)

  1. 設定 → 職場または学校 → アカウントを再接続
  2. OneDrive にサインイン
  3. Outlook にサインイン
  4. 最後に Teams

Teamsを最初にログインすると、また壊れるケースが多いです。


STEP7:それでもダメな場合の即効チェック

① DNSをGoogleに変更

8.8.8.8
8.8.4.4

② Windowsの時刻同期を確認

設定 → 時刻と言語 → 日付と時刻 → 自動設定 ON

③ VPN・セキュリティソフトを一時停止

VPNが認証通信をブロックしていることがあります。


STEP8:最終手段(これで直らなければほぼ環境依存)

① 新しいWindowsユーザーで確認

新規ユーザーで問題が出なければ、元のユーザープロファイル破損です。

② NAS側ユーザーを作り直す

ユーザー自体が壊れているケースもあります。


判断早見表


まとめ

「資格情報が正しくありません」は、ほぼ100%“保存された認証情報の不整合”です。

原因を考えるより、
① 資格情報削除 → ② 再起動 → ③ 正しい順で再ログイン
これをやるのが最短ルートです。

この記事のSTEPを上から順に実行してください。

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