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Windows 11 25H2で「正常なのにエラーが出る」代表例まとめ

〜無視していいエラー/本当に危険なエラーの見分け方〜

はじめに(結論:エラー表示=故障ではない)

2026年1月現在、Windows 11 25H2(および直前の24H2)において、

「PCの動作は正常なのに、ログや画面上にエラーや警告が出る」

という現象は依然として多く発生しています。

これらの大半は、Windowsの構造的な仕様や、表示上の誤検知(既知のバグ)によるもので、

実害がなければ無視して問題ないケースがほとんどです。

本記事では、2026年初頭時点で確認されている
「対処不要(無視してよい)代表的なエラー」と、
本当に危険なエラーの見分け方を整理します。


1. イベントビューアーで「無視してよい」定番エラー

イベントビューアーを見ると「エラー」「警告」が大量に表示され、不安になる方が多いですが、

以下はMicrosoft公式・実運用上ともに「無視推奨」とされている代表例です。

イベントID / ソース概要無視できる理由
DistributedCOM (DCOM) ID 10016最頻出エラー権限不足のログですが、Windowsが自動調整して処理を継続します。
Microsoft公式も「無視して問題なし」と明言しています。
Kernel-PnP ID 219デバイス初期化ログUSB機器や内部デバイスの読み込みタイミングのズレによるもの。
その後正常に使えていれば問題ありません。
LSA (LsaSrv) ID 6155 / 警告セキュリティ関連ログ24H2以降、機能が正常でも警告が出る誤検知が確認されています。
TPM / TPM-WMITPM通信ログスリープ復帰時などの通信ズレ。
フリーズ等がなければ無視可能です。

ポイント:
イベントビューアーのエラーは「故障」ではなく、
「Windowsが内部処理を行った記録」であることが大半です。


2. アップデート・セキュリティ関連の「偽エラー」

① 更新エラー 0x80070643(回復パーティション不足)

現象:
Windows Updateで「0x80070643」により更新が失敗し続ける。

実態:
回復パーティションの容量が数MB不足しているだけで発生します。

判定:
Windowsの動作には一切影響なし

2026年現在も、BitLocker関連更新(KB5034441系)で頻発していますが、

修正パッチ適用済み環境では、履歴上のエラー表示は無視して問題ありません。

※ 手動でパーティションを拡張するのはリスクが高いため非推奨です。


②「ローカルセキュリティ機関(LSA)の保護」警告ループ

現象:
「LSAの保護がオフです」と表示され、再起動しても消えない。

実態:
表示上のバグであり、実際にはバックグラウンドで有効なケースが多数。

判定:
無理にレジストリ操作をする必要はありません。
今後の修正パッチ待ちが正解です。


③ sfc /scannow の誤検知

現象:
「破損したファイルを検出・修復」と表示されるが、再実行しても同じ結果。

実態:
GPUドライバー(OpenCL.dll等)やJSON設定ファイルと、
Windowsカタログのハッシュ不一致による誤検知。

判定:
アプリが落ちる等の実害がなければ問題ありません。


3. 25H2 / 2026年初頭特有の「正常だがログが汚れる」事例

Wi-Fi 7 / Audioドライバーの初期化ログ

25H2ではネットワーク・オーディオ構造が刷新され、

起動時に「構成の移行」「デバイスのインストール要求」ログが増加しています。

通信・音声が正常なら無視して問題ありません。


スタートメニューが反応しない(既知の不具合)

2026年1月の一部更新により、

スタートメニューがクリックで開かないが、キーボードでは開く事例が報告されています。

これはハード故障ではなく表示系バグであり、

初期化ではなく修正パッチ待ちが正解です。


4. 本当に危険なエラーの見分け方

イベントビューアーよりも、以下を確認してください。

「信頼性履歴の表示」を確認する

  1. スタートメニューで「信頼性」と検索
  2. 「信頼性履歴の表示」を開く
  3. 赤い×印が頻発していないか確認

「Windows ハードウェア エラー」
「予期しないシャットダウン」が連続していなければ、

イベントビューアーのエラーは無視して問題ありません。


まとめ(2026年の正しい向き合い方)

Windows 11 25H2では、
「正しく無視する力」が安定運用の鍵です。

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