目次
🖥 Outlookには「2種類」ある?まずは基本を整理
Microsoft 365のOutlookを開いたとき、右上に
**「New Outlook に切り替え」**というボタンが表示されたことはありませんか?
これは、Outlookが近年提供を始めた**新しいバージョン(通称:New Outlook)**であり、従来のデスクトップ版(クラシックOutlook)とは設計が大きく異なります。
見た目は似ていますが、内部仕様・対応アカウント・動作も別物です。
間違って切り替えて「戻せない!」という相談も多数あります。
そこで今回は、**社内IT・個人利用者どちらにも役立つ「違い」と「選び方」**を分かりやすくまとめました。
🔍 新旧Outlookの主な違いまとめ
以下の表は、2025年6月現在の実際の使用・検証に基づく比較です。
項目 | クラシック Outlook | New Outlook |
---|---|---|
UIデザイン | リボン型(従来) | Web風(Outlook.comに近い) |
起動速度 | やや遅め | 軽快で早い |
POPアカウント対応 | ✅ 対応 | ❌ 非対応 |
IMAP対応 | ✅ 安定 | △ 一部不安定・制限あり |
PSTファイル | ✅ 使用可 | ❌ 非対応 |
アドイン対応 | ✅ 豊富 | △ 限定的(順次追加中) |
VBA/マクロ | ✅ 使用可 | ❌ 使用不可 |
クイックパーツ・テンプレ | ✅ 利用可 | △ 代替あり(テンプレは簡易) |
Teams / Loop連携 | △ 一部機能 | ✅ ネイティブ統合済 |
設定の柔軟性 | 高い | 制限あり(シンプル設計) |
✅ New Outlookが向いている人
次のような方は「New Outlook」の使用をおすすめします。
- Microsoft 365(Exchange)をフル活用している
- Teams・Planner・Loopなどとの連携を日常的に使っている
- シンプルなUI・高速な起動を求めている
- POPメールやマクロなどの古い機能は不要
特に、新規導入ユーザー/クラウド中心の運用環境ではNew Outlookは非常に相性が良いです。
❌ クラシックOutlookを使い続けるべき人
以下に該当する方は、まだNew Outlookへ切り替えない方がよいでしょう。
- プロバイダメール(POP)を使用している
- PSTファイルをアーカイブ・移行に使っている
- クイックパーツ/マクロなどの細かい機能を多用している
- アドインで自社業務を連携している
特に企業や業務利用では、アドイン/POP/マクロの制約が現時点では大きなハードルです。
🔄 切り替え方法と注意点
Outlook右上にある「New Outlookに切り替える」ボタンをオンにすると、新バージョンに移行できます。
※初回のみ再起動が必要です。
ただし切り替え時に注意点があります:
- ✅ メール内容(Exchange/Outlook.com)はそのまま保持されます
- ❌ POPメールは移行されません(受信不可)
- ❌ PSTファイルは参照できません
- ❌ クイックパーツ・VBAは機能しません
元に戻すことは可能ですが、一部設定や署名は再設定が必要になるケースもあります。
🧭 まとめ:今は「併用しながら見極め」が正解
特徴 | クラシック Outlook | New Outlook |
---|---|---|
安定性 | ◎ 実績多数 | △ 開発中機能あり |
柔軟性 | ◎ 細かい設定が可能 | △ シンプル重視 |
将来性 | △ 廃止予定あり | ◎ 将来の標準版 |
現時点では、「業務用ならクラシック、Microsoft 365中心ならNew Outlook」という切り分けが妥当です。
Microsoft側も今後数年かけてクラシックOutlookを段階的に廃止すると見られます。
そのため、今のうちから両方の特徴を把握しておくことが重要です。
POPを使用しているところはクラシックのOUTLOOKは絶対必要ということか
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