目次
🔐 はじめに
Windows 11では、使っているだけでさまざまな個人情報が自動送信される仕組みが組み込まれています。
- 利用状況や診断データの収集
- 広告IDによる追跡広告の表示
- マイク・カメラのアクセス
- アプリのバックグラウンド通信
- 位置情報の送信
これらはすべて初期設定のままだと有効になっており、気づかないうちにプライバシーが侵害されていることも。
この記事では、**個人ユーザーでもすぐにできる「情報漏えい対策の設定方法」**を、2025年の最新UIに基づいて解説します。
✅ ステップ①:診断データとフィードバックを最小限にする
設定
→プライバシーとセキュリティ
→診断とフィードバック
- 以下の設定を確認:
- 「オプションの診断データ」 → オフ
- 「フィードバックの頻度」 → 「必要に応じて」
💡 Microsoftへの利用状況レポート送信が減り、データ収集が最小化されます。
✅ ステップ②:広告IDを無効にする
設定
→プライバシーとセキュリティ
→全般
- 以下の項目をすべてオフに:
- 「アプリが広告IDを使って関連付けられた広告を表示する」
- 「Webサイトが言語一覧にアクセスできるようにする」
- 「ローカル コンテンツに関連するコンテンツを表示」
💡 広告追跡やユーザー特性に基づくターゲティングを防止できます。
✅ ステップ③:位置情報をオフにする
設定
→プライバシーとセキュリティ
→位置情報
- 必要に応じて以下を設定:
- 「位置情報サービス」 → 全体オフ
- またはアプリごとにオン/オフ切り替え
💡 ノートPCやタブレットを使っている場合でも、外出先での情報漏えいを防げます。
✅ ステップ④:マイク・カメラのアクセスを制限する
設定
→プライバシーとセキュリティ
→マイク
およびカメラ
- 不要なアプリのアクセスをオフにする
💡 不正アプリやバックグラウンド起動による盗聴・のぞき見リスクを低減できます。
✅ ステップ⑤:バックグラウンドアプリの制御
アプリが勝手に通信したり、裏で動作することによって意図しない個人情報送信が発生する可能性があります。
▶ A. ストアアプリ(UWPアプリ)の場合
設定
→アプリ
→インストールされているアプリ
- 該当アプリの「︙」→「詳細オプション」
- 「バックグラウンド アプリの許可」を「許可しない」に設定
📝 この設定は Microsoft Storeからインストールされたアプリ(例:天気、OneNoteなど)でのみ有効です。
▶ B. 一般的なアプリ(Win32アプリ)の場合
通常のデスクトップアプリ(Chrome、Zoom、LINEなど)には、上記設定は表示されません。
代替手段として以下を使います:
🔸 スタートアップ無効化
設定
→アプリ
→スタートアップ
- 不要なアプリを「オフ」にする
🔸 タスクマネージャーで監視&終了
Ctrl + Shift + Esc
で起動 → 「プロセス」からアプリを右クリック → 「タスクの終了」
🔸 バッテリー使用状況(ノートPC向け)
設定
→システム
→電源とバッテリー
→ 「バッテリー使用状況」で動作の重いアプリを確認・制御
🧩 その他の補足対策
対策 | 効果 |
---|---|
ローカルアカウントの利用 | Microsoftアカウントを使わずに利用可能(ただし一部機能に制限) |
ブラウザのトラッキング防止 | EdgeやChromeで「追跡防止」「サードパーティCookieブロック」を有効に |
セキュリティソフトのアプリ監視 | 外部アプリの不正通信や情報送信をブロックできる |
✅ まとめ
Windowsは便利なOSですが、初期設定のままだとさまざまなデータが外部に送信される仕様です。
やること | 効果 |
---|---|
診断データの送信を減らす | Microsoftへの情報送信を最小限に |
広告IDの無効化 | 広告追跡を防ぐ |
マイク・カメラの制御 | のぞき見・盗聴を防止 |
位置情報の制限 | 移動履歴や周辺情報の漏洩を防止 |
アプリのバックグラウンド制御 | 不要な通信・データ送信を遮断 |
💡「設定を知っているかどうか」だけで、情報漏えいのリスクは大きく変わります。
ぜひこの記事を参考に、今日からプライバシー対策を始めてみてください。
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