2025年6月時点で配信が進む Windows 11 バージョン24H2。
多くの新機能が追加される一方で、アップデート後に発生する不具合の報告も増えています。
本記事では、企業ユーザーやPC管理者の方向けに、よくあるトラブルとその対処法をまとめました。
目次
🔧 主な不具合と実践的な対処法
不具合内容 | 詳細な対処法 |
---|---|
① エクスプローラーが重い/開かない | – 「エクスプローラーのオプション」→「プライバシー」から履歴を消去 – sfc /scannow や DISM コマンドで修復– レジストリの BagMRU を削除(※中級者以上推奨) |
② 印刷ができない(印刷キューが残る) | – services.msc で「Print Spooler」サービスを再起動– C:\Windows\System32\spool\PRINTERS に残るファイルを削除– プリンタードライバを完全削除して再インストール |
③ Outlook や Office がクラッシュする | – 「設定」→「アプリ」→ Office で「修復」を実行 – %temp% 内の一時ファイルを削除– Officeを再インストールし、ライセンス認証をやり直す |
④ VPN接続が失敗する | – VPN設定を一度削除し、再作成 – IKEv2やIPSecの互換性設定を確認 – ルーターやファイアウォール側のVPNパススルー設定を見直す |
⑤ 外部ディスプレイが映らない | – グラフィックドライバを最新に更新、またはロールバック – BIOSでFast Bootを無効化 – HDMIケーブルやポートを変更 |
⑥ OneDriveと同期できない | – OneDriveからサインアウト→再サインイン – 同期対象のフォルダを見直す – 「資格情報マネージャー」で古い認証情報を削除 |
⑦ BitLockerの回復キーを求められる | – Microsoftアカウントの 回復キー管理ページ を確認 – 管理者がいる場合はADまたはIntuneから取得 – 自己責任でBitLocker無効化も検討 |
⑧ 「ネットワークログオンサービスが開始されていません」エラー | – services.msc で「Netlogon」サービスを手動で起動– SMB 1.0を一時的に有効化して様子を見る – ドメイン設定やDNS構成の見直し |
💡 予防策・注意点
- アップデート前に復元ポイントを作成
- BitLocker回復キーの事前確認
- プリンタやVPNなど業務必須機能は事前テスト推奨
🔚 まとめ
Windows 11 24H2 アップデートは利便性向上も期待される一方、環境によっては深刻な不具合が出る場合も。
業務PCや家庭用PCでトラブルを避けるために、本記事のチェックリストを参考に、事前の準備と早めの対応を行いましょう。
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