仮想メモリとは?役割と設定方法を徹底解説【初心者向け】

Windowsが重い・メモリ不足で不安定になる…そんなときに効果を発揮するのが「仮想メモリ」です。
この記事では、仮想メモリの仕組みから実用的な設定方法まで、わかりやすく解説します。


✅ 仮想メモリとは?一言でいうと…

物理メモリ(RAM)が足りないとき、ストレージをメモリ代わりに使う仕組み。

パソコンでは、アプリやOSが大量のメモリを使う場面があります。
足りない分は、**Cドライブ上にある「pagefile.sys(ページファイル)」**というファイルに逃がすことで、仮想的にメモリを拡張して動作を安定させています。


🔰 仮想メモリの役割とメリット

① メモリ不足時の「安全装置」

  • 実メモリが足りないときのフリーズ・強制終了を防ぐ
  • 一部の古いアプリは仮想メモリがないと起動できないことも

② メモリの断片化を補助して動作安定

  • 頻繁に使わない処理(バックグラウンドアプリなど)を仮想メモリに移動
  • 実メモリを優先的に重要処理に使える

③ 一部アプリ・Windowsの必須機能

使用場面理由
メモリダンプ(ブルースクリーン)メモリ内容の保存に仮想メモリが必要
グラフィック系ソフト・ゲーム固定メモリアドレスの確保に必要
複数アプリ同時起動スワップ処理が頻発し、仮想メモリが補助

⚠️ よくある誤解と真実

誤解実際は…
メモリが多ければ仮想メモリはいらない❌ 仮想メモリ完全OFFは非推奨。システムが不安定に。
仮想メモリを使えばPCが速くなる❌ 逆に遅くなることが多い。SSDでもRAMには勝てない。
SSDに設定すると寿命が縮む△ 現代のSSDはTrim機能で劣化は大幅に軽減。実用上は問題なし。

✅ 仮想メモリのおすすめ設定方法

◆ 1. 自動管理(初心者向け)

  • Windowsの初期設定は「自動管理」
  • 使用状況に応じてOSが最適なサイズを判断
  • 基本的にこれで問題ありません

初心者や不具合のない人は変更不要


◆ 2. 固定サイズ(安定重視)

  • 一部ソフトやゲームで自動管理だと不安定になることも
  • 固定サイズに設定すればスワップ処理が安定する

💡 メモリ容量別の目安(MB)

実メモリ初期サイズ最大サイズ
8GB40968192
16GB4096〜81928192〜16384
32GB以上0〜40964096〜8192(少なめでもOK)

🔸 初期サイズ=最大サイズにして「固定」するとより安定
🔸 HDDよりSSD推奨(HDDだと体感的に遅くなる)


◆ 3. 仮想メモリを完全に無効化するのはNG

  • メモリが32GB以上あっても完全ゼロは非推奨
  • 一部のアプリやWindowsの処理に支障が出る場合あり

🛠 仮想メモリの設定手順(Windows 11/10)

  1. 「システムの詳細設定」を開く(スタート検索 → システムの詳細設定の表示
  2. 「パフォーマンス」→「設定」→「詳細設定」タブ
  3. 「仮想メモリ」→「変更」
  4. 「すべてのドライブで自動的に…」のチェックを外す
  5. Cドライブを選択して「カスタムサイズ」を選択
  6. 目安に沿って初期/最大サイズを入力
  7. OK → 再起動

✅ まとめ:仮想メモリ最適化のポイント

状況対応策
設定に自信がない・特に不具合なし✅ 自動管理のままでOK
ソフトが不安定・ブルースクリーンあり✅ 固定サイズで設定してみる
HDDを使用している⚠ 仮想メモリによる遅延に注意
32GB以上のメモリ搭載✅ 低めに設定する or 自動管理

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