Windows 11の最新版「バージョン25H2(2025 Update)」が、2025年10月に正式リリースされました。
このアップデートは「イネーブルメントパッケージ(eKB)」方式で提供され、わずか200KB程度の軽量アップデートとして配布されています。
ここでは、最新バージョンのメリット・デメリット・注意点をわかりやすくまとめます。
Contents
✅ 25H2 アップデートの主なメリット
1️⃣ セキュリティ強化
- MicrosoftのSecure Future Initiativeに基づき、OSの脆弱性検出が強化。
- AIによるセキュアコーディング技術で、ゼロデイ攻撃への耐性が向上。
(参考:dxmagazine.jp)
2️⃣ サポート期間の延長
25H2へアップデートすると、以下のようにサポート期限がリセットされます:
- 🏠 Home/Pro:2027年10月まで(24か月)
- 🏢 Enterprise/Education:2028年10月まで(36か月)
(参考:note.com)
3️⃣ 軽量アップデート方式(eKB)
- 「イネーブルメントパッケージ」形式のため、ファイルサイズは約200KB以下。
- 再起動は1回のみで完了。
- 導入時間は平均5分〜10分ほど。
4️⃣ 安定性と互換性の向上
- 24H2と同一のコードベースを採用しており、互換性トラブルが少ない。
- 企業環境でも導入しやすい安定バージョン。
(参考:pc.watch.impress.co.jp)
5️⃣ Copilot+ PC向けAI機能
- NPU搭載のCopilot+ PCで、AIによるリアルタイム処理が強化。
- 画面上のテキスト認識や作業履歴検索(Recall)機能がよりスムーズに。
6️⃣ 新しいUIと操作改善
- 🔹 ロック画面ウィジェットのカスタマイズ(最大4つまで)
- 🔹 エクスプローラーのパフォーマンス改善
- 🔹 ハードウェアインジケータの表示位置変更が可能
7️⃣ 企業向けの新機能
- 💨 Wi-Fi 7対応
- 🗑️ グループポリシーで不要なストアアプリ削除が可能
⚠️ 25H2のデメリット・既知の不具合
1️⃣ DRM保護コンテンツの再生不具合
- Netflix、Hulu、Prime Videoなどで再生できないケース。
- HDMI接続時に黒画面・HDCPエラーが出ることも。
- 原因: EVR(Enhanced Video Renderer)のバグ。
2️⃣ SMBv1共有フォルダに接続できない
- 古いNASやWindows XPなど、SMBv1依存環境で通信不可に。
- セキュリティ上非推奨だが、レガシー環境では注意。
3️⃣ 手動アップデート(.msu形式)の失敗
- WUSA経由での更新に失敗(ERROR_BAD_PATHNAME)報告あり。
- ローカルコピーしてから実行すれば成功率が上がる。
4️⃣ ARM64環境でのMedia Creation Tool不具合
- Surface Pro XなどARM搭載PCでツールが起動しないケース。
5️⃣ 一部環境での一時的な動作遅延
- アップデート直後にインデックス再構築・最適化が走る。
- 一時的にCPU負荷が高くなるが、数時間で安定。
🧠 対策・回避策
- アップデート前にバックアップを取る。
- ドライバ(GPU・ネットワーク)を最新に更新。
- DRM不具合がある場合はHDMIを一時的に外す。
- 企業導入時は段階的なパイロット展開を推奨。
- 不安がある場合はリリース後2〜3週間様子を見る。
💡 まとめ
項目 | 内容 |
---|---|
アップデート形式 | 軽量パッチ(Enablement Package) |
動作 | 24H2と同等。重くならない。 |
主なメリット | セキュリティ強化・安定性・サポート延長 |
主なデメリット | DRM・SMBv1不具合など一部互換性 |
おすすめ対象 | 安定性重視のユーザー・企業環境 |
総じて、25H2は「派手さよりも完成度と安定性」を重視したアップデートです。
大きな変更はないものの、セキュリティ面・互換性の両立が図られており、24H2ユーザーは安心してアップデート可能です。
リンク
バージョンUPはするのも大事だけどしたあとのトラブルも多いので注意ですね