社内SEのトラブル対応

Teamsサインインループの原因と解決策(2025年最新版)|職場アカと個人アカの衝突問題を完全整理

<h2>はじめに</h2>

Windows 11 や Teams(特に New Teams / Teams 2.0)を利用していると、

といった サインインループ問題 が頻発しています。

2024〜2025 年は、Microsoft アカウント(個人)と職場/学校アカウント(Entra ID)が1台のPCに共存しているユーザーで特に多く、

Windows 11 25H2環境では再発率がさらに上昇していることが報告されています。

この記事では、最新情報をもとに、原因と解決策を 社内SE視点 でまとめました。


<h2>📌 よくある症状</h2>

✔ デスクトップ版 Teams(アプリ)で起きる症状

✔ Web版 Teams(ブラウザ)で起きる症状

✔ Windows 11 側の不具合


<h2>🎯 主な原因(2025 年時点で確認されているもの)</h2>

① 個人用 Microsoft アカウントと職場アカの衝突

Teams は「どのアカウントで動くか」を内部で判定しますが、
個人アカがPCの既定アカウント になっていると職場版が弾かれます。

特に以下で衝突することが多い:


② Teams キャッシュ破損(これが最も多い)

Teamsのキャッシュは認証情報を大量に持つため、
アップデート後に破損してサインインループになりやすい。


③ Windows Credential Manager の古い資格情報

が残っていると、新しい認証と衝突。


④ ブラウザのCookie・セッション制限

Web版TeamsはCookie必須のため、
サードパーティCookieを無効にしているとログインできません。


⑤ Windowsのモダン認証(WAM/PRT)不整合

OSアップデート後に認証トークンが破損すると、
サインインループに陥ります。


<h2>🛠 対処法(成功率が高い順)</h2>


🥇 対処法 ①:Teamsキャッシュの削除(最優先)

%appdata%\Microsoft\Teams
%localappdata%\Microsoft\MSTeams

この中のフォルダーをすべて削除 → Teams再起動。

👉 70〜80%のサインインループはこれで直ります。


🥇 対処法 ②:資格情報マネージャーのクリーンアップ

control.exe /name Microsoft.CredentialManager

削除すべき項目:

これらの古い資格情報は衝突の原因。


🥈 対処法 ③:Windowsの「職場/学校アカウント」を一度切断

設定 → アカウント → 職場または学校にアクセスする

→ 古いアカウントを[切断]
→ PC再起動 → 改めて接続


🥈 対処法 ④:Webキャッシュ(WebView2)を削除

%localappdata%\Microsoft\Windows\WebCache

フォルダー内を削除 → 再起動。

TeamsはWebView2を使うため、ここが壊れると認証ループになります。


🥉 対処法 ⑤:Edge / Store のアカウントを職場用に変更

Edgeのプロファイル

Microsoft Store


🟦 対処法 ⑥:ブラウザ版TeamsのCookie設定確認

許可すべきドメイン:

サードパーティCookieが OFF だとログインできません。


🟥 対処法 ⑦:デバイス登録(Entra ID)を修復

PowerShell:

dsregcmd /status
dsregcmd /leave
dsregcmd /join

デバイス登録が壊れていると認証自体が通りません。


🟥 最終手段(どうしても直らない場合)


<h2>🔚 まとめ</h2>

Teamsのサインインループは、

  1. 個人アカと職場アカの衝突
  2. キャッシュ破損
  3. 資格情報の残骸
  4. Edge/Storeの個人ログイン
  5. Windows認証トークン破損

のどれかが原因。

最も効果が高いのは「Teamsキャッシュ削除+資格情報削除+職場アカ切断」。

特に 25H2(2025年)はアカウント周りの仕様変更が多いため、
職場アカウント利用者はこれらの手順を知っておくと確実です。

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