KB5077181の修正内容と「入れていいか」判断基準【24H2/25H2】
はじめに
「WPA3 のWi-Fiだけ、なぜか繋がらない」
これ、家庭用ルーターでも法人APでも起きるので、現場だと地味に致命傷です。
しかも厄介なのが、
- WPA2なら繋がる
- WPA3-Onlyだと失敗する
- 端末側は「資格情報が違う」など 見当違いのメッセージ を出すことがある
というパターン。
この記事では、
WPA3接続不具合の原因 → 2月更新(KB5077181)の修正内容 → ただしKB5077181自体の重大不具合
まで含めて、実務目線で整理します。
WPA3-Wi-Fi に接続できない問題とは?
発生していた不具合概要
Microsoftの説明によると、2月の累積更新 KB5077181 で修正されたのは、
一部デバイスが特定の WPA3-Personal Wi-Fi ネットワークに接続できない問題
で、1月の KB5074105 を入れた後に発生することがあった と明記されています。
原因(Microsoftが説明している範囲+技術背景)
Microsoftの公開情報から読み取れる範囲では、原因は
- 1月の KB5074105 に含まれていたネットワーク関連の不具合
- WPA3-Personal の認証(ハンドシェイク)処理の一部で不整合
- 結果として 認証に失敗して接続できない
という整理になります。
なぜWPA3だと起きやすい?
WPA3-Personal は WPA2 よりも安全性の高い SAE(Simultaneous Authentication of Equals) を使います。
このため、OS側のネットワークスタックに小さな不整合があるだけでも、認証が通らず接続失敗になりやすい傾向があります(WPA2より「厳密」)。
KB5077181(2026年2月)での修正内容
KB5077181 の修正点として Microsoft が明記しているのは、まさにこれです。
- WPA3-Personal に接続できない問題を修正
- KB5074105 適用後に発生することがあった
日本のニュースまとめでも、同内容が紹介されています。
影響を受ける環境
- Windows 11 24H2 / 25H2
- 1月パッチ KB5074105 が入っていた端末
- WPA3-Personal のアクセスポイント(家庭/法人どちらも)
現場で起きる症状の例
(Microsoftの説明+現場感からの“あるある”)
- SSIDは見えるが、接続すると即「接続できません」
- 「資格情報が正しくありません」など誤誘導メッセージ
- WPA2/WPA3混在だと繋がるが、WPA3-Onlyで失敗
- AP側ログに SAE 認証失敗が残る可能性
ここが重要:KB5077181は「別の重大不具合」報告がある
WPA3修正が入っている一方で、KB5077181 自体について
- 無限再起動ループ(15回以上の再起動)
- ログイン直前の SENS エラーでログイン不可
- DHCP異常(接続済みだがインターネットなし)
- インストール失敗(0x800f0983 等)
といった重大報告が複数出ています。
👉 つまり、「WPA3を直すためにKB5077181を入れる」=現時点ではリスク評価が必要です。
確認・対策方法(現場向け)
【1】WPA3問題が出ていた端末で、KB5077181を適用できる場合
- WPA3不具合の修正はKB5077181に含まれるため、改善する可能性が高い
- ただし、上記の通り KB5077181自体の重大不具合報告あり
→ 配布前にテスト端末で安定性確認が必須
おすすめ運用(企業)
- 検証リングのみ適用
- 問題が出ないことを確認してから段階展開
【2】KB5077181を入れたくない/入れられない場合(暫定回避)
WPA3-Only環境だと業務が止まるので、回避策は「AP側」で取るのが現実的です。
✅ 暫定回避策(推奨)
- APを WPA2/WPA3 混在モードに変更
- どうしても必要なら一時的に WPA2-PSK(AES)に降格
✅ 端末側の回避(最後の手)
- KB5074105 をアンインストール
(WPA3不具合はKB5074105適用後に起きる可能性がある、とMicrosoftが明記)
【3】企業向け展開方針(Intune / WSUS)
結論から言うと、
- KB5077181は WPA3修正を含む
- しかし 重大不具合(起動ループ等)の報告がある
- したがって WPA3修正のためだけに全社配布は危険
という判断になります。
📌 推奨方針(現実解)
- まずWPA3問題は APを混在モードで迂回
- KB5077181は テスト端末のみ限定展開
- Microsoftが 帯域外(OOB)修正や改訂CUを出すまで本番展開は抑制
(少なくとも「一括即日展開」は避ける)
まとめ
- WPA3-Personalに繋がらない問題は、KB5077181で修正された(KB5074105適用後に起きることがあった)
- ただし KB5077181自体に重大不具合の報告がある(起動ループ/SENS/DHCPなど)
- 現場の最適解は
「APをWPA2/WPA3混在にして回避」+「KB5077181は慎重に限定展開」



























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