🤖 ChatGPTに入力してはいけない情報とは?【2025年版 安全ガイド】


🆘 はじめに

ChatGPTやCopilotなどの生成AIは、文章作成や資料まとめ、アイデア出しにとても便利です。
しかし、入力内容は原則としてAI提供元のサーバーに送信されるため、情報の取り扱いには注意が必要です。

「ちょっとしたメモだから大丈夫」
そう思って入力した内容が、機密情報の漏洩につながることもあります。


🚫 ChatGPTに入力してはいけない情報

1. 個人情報

  • 氏名
  • 住所
  • 電話番号
  • マイナンバー
  • 生年月日

💡 個人を特定できる情報は、外部に流出すると悪用される危険があります。


2. 顧客・取引先情報

  • 顧客名や企業名
  • 契約内容や見積もり金額
  • 商談メモや会議内容

💡 営業機密や契約情報は、守秘義務の対象になることが多く、入力は厳禁です。


3. 機密性の高い社内情報

  • 開発中の製品仕様
  • 社内システムの設計図
  • 未発表のプロジェクト計画

💡 万が一外部に漏れると、競合優位性が失われるリスクがあります。


4. パスワードやセキュリティ情報

  • システムのログインID/パスワード
  • APIキー
  • 暗号鍵

💡 入力後にAIが生成物として返す可能性は低くても、保存・解析過程で危険が残ります。


5. 法的保護が必要な情報

  • 弁護士とのやり取り
  • 訴訟資料
  • 医療・健康情報

💡 法的秘匿特権や個人情報保護法に違反する可能性があります。


📌 なぜ危険なのか?

  • クラウド経由で処理されるため、インターネットを通じて送信される
  • 一部AIサービスは入力データを学習や改善に利用する可能性がある
  • 企業によっては、入力内容を監査ログとして保存する場合がある

✅ 安全に使うためのポイント

  1. 匿名化する
    • 名前や会社名を「A社」「Xさん」に置き換える
  2. 概要化する
    • 機密部分を削除し、構造やパターンだけを入力
  3. 利用規約を確認する
    • データ保存期間や利用目的を事前に確認
  4. 法人向けプランの活用
    • Microsoft Copilot for Microsoft 365など、入力内容が学習に使われない環境を選択

📊 個人利用 vs 法人利用の注意点比較

項目個人利用法人利用
入力内容の保存サービスによっては学習利用される法人契約では無効化できる場合あり
情報漏洩リスク高い(自己責任)契約次第で低減
利用規約の遵守ユーザーが自分で確認情報システム部門が管理

ChatGPTに個人情報を入れてしまった時の対処法

1️⃣ まずやるべきこと(即時対応)

  1. 入力内容の確認
    • 何を入力してしまったか(氏名・住所・パスワード・顧客情報など)
    • 機密性の高さを判断する(個人情報保護法や契約違反の可能性)
  2. パスワードやキーの変更
    • ログインID/パスワード
    • APIキー
    • 暗号鍵
    • 可能なら即時無効化
  3. 関係者への報告
    • 会社利用なら情報システム部門・上長へすぐ報告
    • 個人なら、被害が及ぶ可能性のある相手(取引先など)に事前に連絡

2️⃣ OpenAIアカウント側での対応

ChatGPTの場合、入力した会話は アカウント履歴に保存されている可能性があります。
消すことで、少なくとも今後のサポートアクセスやモデル改善に使われなくなります。

🔹 会話履歴を削除する方法

  1. ChatGPTの画面左下 「…」 → 設定(Settings)」
  2. 「データ管理(Data Controls)」を開く
  3. 「会話履歴を削除(Delete all chats)」 を選択
    ※個別削除も可能

3️⃣ モデル学習からの除外を申請(必要に応じて)

OpenAIの無料・個人版では、入力内容が将来のモデル改善に利用される場合があります。
削除依頼フォームからサポートチームに申請することで、学習データから除外される可能性があります。

  • OpenAI Help Center → 「Submit a request」から問い合わせ
  • 具体的に「〇月〇日に入力した内容を削除してほしい」と記載

💡 **法人契約(ChatGPT EnterpriseやMicrosoft Copilot for Microsoft 365)**では、そもそも学習利用されない設計になっています。


4️⃣ 法的・セキュリティ対応

  • 個人情報保護法や契約で守秘義務がある場合は、社内規程に沿った報告書提出
  • 被害が予想される場合は、情報漏えい事故対応フローに従い、外部への報告や公表が必要になるケースあり
  • 高度な機密情報や漏えい時の損害が大きい場合は、弁護士への相談も検討

5️⃣ 再発防止策

  1. 入力前チェックリストの導入
    • 「個人名はないか?」「顧客情報は含まれていないか?」を確認
  2. 匿名化・概要化
    • 実名や固有名詞を「Xさん」「A社」などに置き換える
  3. 法人用安全環境の利用
    • Microsoft Copilot for M365やChatGPT Enterpriseなど、入力内容を学習しないサービスを選択
  4. 社内AI利用ルール策定
    • ルールなしで使わせない
    • 定期的に教育・研修

🔚 まとめ

  • 入力直後にやること → 内容確認 → パスワード変更 → 関係者報告 → 履歴削除
  • 必要に応じて、OpenAIに削除申請法的対応を行う
  • 再発防止には、匿名化・法人プラン利用・ルール策定が必須
  • ChatGPTは便利だが、入力内容は慎重に選ぶ必要がある
    個人情報や機密情報は絶対に入力しない
    匿名化や概要化を徹底し、可能であれば法人向け安全プランを利用する

「便利さ」と「安全性」はセットで考えることが大切です。

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