外付けSSD/HDDやUSBメモリを「安全な取り外し」で外そうとすると、
「このデバイスは現在使用中です。デバイスを使用しているプログラムまたはウィンドウを閉じてから、再試行してください。」
と表示されて外せないことがあります。
本記事では、データ損失を防ぎつつ確実に取り外す手順を、原因別に「安全な順」で解説します。

Contents
原因のよくあるパターン
- エクスプローラーで当該ドライブを開いたまま(サムネイル/プレビュー表示を含む)
- Windows Search(インデックス作成)やサムネイル生成が裏で動作
- クラウド同期/バックアップ/ウイルス対策がドライブをスキャン中
- アプリがファイルを掴んだまま(Office、動画/写真ビューア、圧縮ソフト等)
- UASP(UAS)接続特有のドライバー/電源管理でハンドルが残る
まず試す“基本の手順”
- エクスプローラーの該当ウィンドウを閉じる(プレビュー/詳細ウィンドウも閉じる)
- 開きっぱなしのファイル/アプリを終了(Word/Excel/写真/動画/圧縮ソフトなど)
- OneDrive/Dropbox等の同期を一時停止 → 再度「安全な取り外し」を実行
- ウイルス対策のリアルタイム保護を一時停止(会社PCはルールに従う)
- 数十秒待ってから再試行(書き込みキャッシュのフラッシュ待ち)
それでもダメなときの“確実ワザ”
1) エクスプローラーを再起動
- Ctrl+Shift+Esc → タスク マネージャー
- 「プロセス」→ エクスプローラー を選択 → 再起動
- トレイの「ハードウェアを安全に取り外してメディアを取り出す」から再試行
2) どのアプリが掴んでいるか特定(リソース モニター)
- Win+R →
resmon
→ 「CPU」タブ - 「関連付けられたハンドルの検索」にドライブレター(例:E:\)を入力
- 表示されたプロセスを右クリック → プロセスの終了(自己責任/保存済みを確認)
上級者は Sysinternals の「Process Explorer」で Find > Find Handle or DLL… にドライブレターを入れて掴み元を特定するのが早いです。
3) インデックス/サムネイルを抑制
- 対象ドライブのプロパティ → 「このドライブ上のファイルに対し、プロパティだけでなくコンテンツにもインデックスを付ける」のチェックを外す
- エクスプローラー → 表示 → プレビュー/詳細ウィンドウをオフ
4) 電源管理を見直す(USBセレクティブサスペンド)
- コントロール パネル → 電源オプション → プラン設定の変更 → 詳細な電源設定の変更
- 「USB 設定」→ 「USB セレクティブ サスペンドの設定」を無効にして様子見
5) UASPで掴みがちな場合の回避(機種により有効)
- 可能なら別のポート(USB-A/別コントローラ)に接続
- 古いエンクロージャ/ケーブルを交換(UASPの相性を回避)
“頻発”を止めるための恒久策
- バックアップ/同期は手動起動にし、作業後に実行
- 安全な取り外しの前に同期を一時停止(OneDrive/Dropbox/Google Drive)
- 書き込み完了を待つ(コピー終了直後は数十秒待ってから取り外す)
- ドライブの
ポリシー(デバイス マネージャー → ディスク ドライブ → プロパティ → ポリシー)で
「クイック削除(既定)」にしておく(高負荷な連続書き込みが多い場合は「高パフォーマンス」は非推奨)
最終手段(どうしても外れない)
下記は自己責任。進行中の書き込みがないことを必ず確認してから。
- サインアウト → サインイン後すぐに取り外しを試す(常駐が掴む前に外す)
- 再起動後、ログイン直後に取り外す
- コマンドでボリュームをオフラインにする(上級者向け)
diskpart list volume select volume <番号> offline volume exit
その後、物理的に取り外し → 次回接続時にdiskmgmt.msc
でオンラインに戻す
データ保護のための注意点
- コピー/移動直後は必ず待つ(LEDの点滅が止まってから)
- chkdskで定期点検(管理者で)
chkdsk E: /f
- 重要データはクラウド/別ドライブにも二重バックアップ
一言まとめ
このエラーの大半は、裏で何かがドライブを掴んでいることが原因です。
「ウィンドウを閉じる → 同期/AVを一時停止 → エクスプローラー再起動 → 掴み元の特定」の順で進めれば、ほぼ確実に解消できます。
リンク
突然 この症状がよく出てきますよね 一度フォーマットかけたり買い替えるきっかけかもしれませんね