【深掘り解説】Windows 11 25H2(KB5074109)で File Explorer(desktop.ini)が壊れる原因と対処法

25H2 に 2026年1月配信の更新プログラム KB5074109 を適用後、 File Explorer(エクスプローラー)のカスタマイズ機能が壊れる という不具合が複数報告されています。

本記事では、その中でも特に影響が大きい 「desktop.ini が機能しなくなる問題」について、 何が起きているのか/なぜ壊れるのか/どう対処すべきかを 技術的背景を交えて整理します。


📁 1. 「desktop.ini が壊れる」とは何が起きるのか

KB5074109 適用後、一部環境で File Explorer が desktop.ini を正しく解釈しなくなる 現象が発生しています。

■ 表示名(ローカライズ名)が反映されない

本来、desktop.ini を使えばフォルダ名をカスタマイズできますが、 次のような症状が出ます。

  • カスタム名が反映されず、元のフォルダ名のまま
  • エクスプローラー再起動でも変化なし
  • 再起動後も強制的にリセットされる

■ アイコン・サムネイルのカスタマイズが無効化

  • desktop.ini で指定したカスタムアイコンが反映されない
  • サムネイル設定が無視される
  • 既定アイコンに強制的に戻る

■ desktop.ini 自体が「存在していても読まれない」

Windows Latest では、 「File Explorer の desktop.ini 機能が動作しない」 と明確に報告されています。

つまり、 desktop.ini が壊れているというより、Explorer 側が処理していない 状態です。

🔍 2. なぜ壊れるのか?(予測される原因)

Microsoft は本件を公式には認めていませんが、 他の 25H2 不具合群との共通点から、 KB5074109 の内部変更が原因と考えられます。

① ユーザープロファイル設定の読み込み不良

同じ更新で、壁紙が黒にリセットされる不具合も多発しています。

これは、 ユーザープロファイル内の設定ファイルを正しく読み込めていない 兆候と一致します。

desktop.ini は単体ファイルではなく、以下と密接に関連します。

  • フォルダ設定キャッシュ
  • アイコンキャッシュ
  • 拡張属性情報

これらはユーザープロファイル配下でキャッシュ管理されるため、 プロファイル読み込み不良は desktop.ini に直撃します。

② ファイルロック処理の改変(Outlook PST と同系列)

KB5074109 では、 Outlook(PST)がフリーズする原因として ファイルロック処理の変更が確認されています。

desktop.ini も 読み込み時にロックされる小さな設定ファイルであり、

  • ロック解除待ち
  • 同期プロセスとの競合

による擬似的なデッドロック状態が発生している可能性があります。

特に OneDrive 同期下のフォルダでは、 再現率が高い傾向があります。

③ File Explorer 自体の回帰バグ

Windows Latest は次のように報告しています。

File Explorer の desktop.ini が機能せず、 フォルダーのカスタム名が設定できない不具合が発生している

これは、 Explorer 内部の desktop.ini 処理ルーチンに回帰バグが入った ことを示唆しています。

🧪 3. この不具合が起きやすい環境

  • Windows 11 25H2(KB5074109)適用済み
  • OneDrive 同期対象フォルダ
  • desktop.ini を多用する企業PC
  • 長期間使い続けているユーザープロファイル
  • 黒画面フリーズ等と併発している端末

特に最後の条件は、 プロファイル破損が進行しているサインでもあります。

🔧 4. 暫定対策(効果が確認されているもの)

✔ 1. KB5074109 をアンインストール(最も確実)

desktop.ini が復活した報告が最も多い方法です。 ただしセキュリティ更新も戻るため注意が必要です。

✔ 2. アイコンキャッシュの再構築

ie4uinit.exe -ClearIconCache

または

del %localappdata%\IconCache.db

再起動後、desktop.ini が反映されるケースがあります。

✔ 3. プロファイルキャッシュ修復(PowerShell)

Get-AppxPackage -AllUsers |
Foreach {
  Add-AppxPackage -DisableDevelopmentMode -Register "$($_.InstallLocation)\AppXManifest.xml"
}

Explorer 依存コンポーネントが修復されることがあります。

✔ 4. OneDrive 同期対象から除外

desktop.ini を含むフォルダを OneDrive の同期対象外にすると 改善した例があります。

✔ 5. 新しいユーザープロファイルを作成

新規ユーザーで再現しなければ、 プロファイル破損が確定します。

🛠 5. 企業(IT管理者)向けの対策

  • KB5074109 の配信停止(Intune / WSUS)
  • OneDrive 管理テンプレートで PreventUploadOfSpecificFileTypes = ini を設定
  • 影響範囲が広い場合はプロファイル修復を段階的に実施

📌 6. 結論(まとめ)

事象原因候補最も有効な対策
desktop.ini が反映されないFile Explorer 回帰バグKB5074109 削除
フォルダ名・アイコン無視プロファイル読み込み失敗キャッシュ再構築
OneDrive 同期下で悪化ファイルロック競合同期対象外

✔ 最終結論:
desktop.ini 問題は単体の不具合ではなく、 KB5074109 が引き起こした「設定ファイル系トラブルの一部」です。
黒画面・壁紙リセット・Explorer不安定化と すべて同じ根から派生しています。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です