DHCPエラー不具合の原因と対処法【Windows 11 24H2 / 25H2】
はじめに
2026年2月の累積更新
KB5077181
この更新を適用した一部環境で、次のようなトラブルが報告されています。
- Wi-Fiは「接続済み」と表示される
- しかし「インターネットなし」と表示
- 実際には通信不可
原因は DHCPエラー(IPアドレス取得失敗)。
そして厄介なのは、
👉 再起動しても直らないケースがあること。
今回はこの問題について、
事実+技術的見解+実務的判断基準までまとめます。
1. 何が起きているのか(事実)
Windows Central の報道によると、
KB5077181適用後に以下の事象が発生しています。
- DHCPが正しく動作しない
- IPアドレスが取得できない
- 「接続済み(インターネットなし)」になる
共通点は:
- 更新後の再起動直後に発生
- 有線LANでも起きる場合あり
- ルーター側は正常
※2026/2/14時点で、Microsoft公式の既知問題ページには未掲載。
2. 実際の挙動(報告ベース)
報告されている症状の特徴:
✔ SSIDには正常接続
✔ DHCPが失敗
✔ APIPA(169.254.x.x)になる場合あり
✔ 再接続では改善しない
✔ ネットワークリセットでも直らないケースあり
つまり、
Wi-Fiの問題ではなく、IP取得の問題
です。
3. なぜDHCPが壊れるのか?(技術的見解)
公式な原因説明はありません。
ただし、技術的に考えられるのは以下です。
① ネットワークスタックの初期化不整合
KB5077181には、
- WPA3修正
- ネットワーク関連修正
が含まれています。
その結果、次の可能性が考えられます。
- DHCP Client サービスの初期化順序の崩れ
- NCSI判定の異常
- Winsock構成の破損
② 仮想化機能との干渉
改善例として報告があるのが:
- Hyper-V 無効化
- Windows Sandbox 無効化
仮想スイッチ構成がDHCP処理と競合している可能性があります。
③ セキュリティ製品の影響
- サードパーティ製アンチウイルス停止で改善例あり
ネットワークフィルタードライバの衝突が疑われます。
4. 有効だった対処法(報告ベース)
① Hyper-V / Sandbox 無効化
コントロールパネル
→ 「Windowsの機能の有効化または無効化」
→ Hyper-V / Sandbox のチェックを外す
再起動。
② サードパーティ製セキュリティ停止
一時的に無効化して検証。
③ DISM修復
管理者PowerShellで実行:
DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth
sfc /scannow
コンポーネント不整合修復。
④ ネットワークスタック再初期化
管理者コマンドプロンプトで実行:
ipconfig /release
ipconfig /flushdns
ipconfig /renew
netsh winsock reset
netsh int ip reset
※実行後は必ず再起動。
⑤ 最終手段:上書きインストール(成功率高)
修復インストール(In-place upgrade)
- データ保持
- アプリ保持
- OS再構築
報告ではこれが最も安定して復旧。
5. アンインストールは有効か?
KB5077181削除で改善する例もあります。
ただし:
- WPA3修正も含まれている
- セキュリティ修正も含む
企業環境では即削除は慎重に。
6. 企業環境での判断
■ WSUS
- KB5077181 承認停止
- 影響端末のみロールバック
■ Intune / Windows Update for Business
- Quality Update 一時停止
- Update Rings で Pause 設定
7. 今回の不具合の特徴
今回のDHCP問題は:
✔ 全端末で発生するわけではない
✔ 環境依存型
✔ 仮想化構成で再現率が高い可能性
✔ ネットワーク初期化段階で失敗している
と考えられます。
8. 現時点の判断(2026/2/14)
✔ DHCPエラー報告は実在
✔ KB5077181後に発生した証言多数
✔ 公式未認定
✔ ネットワークスタック変更の副作用の可能性
最も安全な判断:
- 企業は即全社展開しない
- 仮想化機能を使っている端末は事前検証
- 上書き修復は最終手段
まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 発生源 | KB5077181(2月更新) |
| 主症状 | 接続済み/インターネットなし |
| 原因 | DHCP取得失敗 |
| 改善例 | Hyper-V無効化・DISM・修復インストール |
| 公式状況 | 既知の問題に未掲載 |
結論
更新後に突然ネットが切れた場合、
ルーターではなく
Windows Updateを疑うべきケースが出ています。
特に:
- 仮想化機能を使っている
- セキュリティ製品を導入している
- 更新直後から発生
この条件が揃うなら要注意です。


























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